(続き)
お姉さん:今度は?
ロクベエ:1983年の東京だよ。
お姉さん:さっきからそれほど経ってないのね、そんな短期間でタイアップが席巻しちゃったの?
ロクベエ:これを見てごらん
(ロクベエ、お姉さんにアニメ雑誌を手渡す)
お姉さん:えーっとなになに・・「うる星やつら、5曲目の主題歌発表」えっ!うる星やつらってこの頃だとはじまってからそんなに経ってないはずでしょ?番組の顔とも言える主題歌をホイホイ変えていいのかしら?
ロクベエ:それは製作サイドに原因があるんだ。カバナ~バ!
(ワープ)
ロクベエ:ここがうる星やつらの制作会社「キティ・レコード」だよ。
(またもや会議室)
男A:そういうわけで次クールの主題歌なんだが・・・
男B:ちょっと待ってくれ、主題歌なら現クール移行時に変えたばかりだろ?ファンに浸透する前に変えるのはいささか軽率じゃないのか?
男A:なにをのんきなことを言ってるんだ!もうすでに売り上げは十分に上げている、これ以上流し続けても利益は見込めん!
お姉さん:まあ、さっきとずいぶん違うのね。

ロクベエ:しょうがないよ、キティ・レコードは名前の通りレコード会社で、アニメーション部分はスタジオぴえろに委託していたんだもん。
榎さん:そうだよお姉さん、この頃になるとアニメーションがようやく一般メディアに受け入れられるようになったんだけど、それは同時に「人気アニメの主題歌は売れる」という事に業界が気づいてしまった証拠でもあるんだ。さらに時代が進むと番組とは縁もゆかりもない人間の曲を主題歌に採用するところが増え、アニメソング界は暗黒時代を迎えることになる。それでも近年一般向け、マニア向け、とアニメの二分化が進むにつれ、後者にはちゃんとその番組専用の曲が作られるようになったんだよ。
お姉さん:そうか、つまり「タイアップ主題歌のアニメは万人向け」っていうことなのね。
(お姉さんの部屋に帰ってくる)
ロクベエ:ただーいまっと!ね、お姉さん。調べてみるとタイアップ主題歌が悪とは言い切れないって事がわかっただろ?・・・あれ、お姉さん?お姉さん!?
(部屋が暗くなり、奥からビラビラの衣装を着たお姉さんがライトを浴びつつ登場。音楽が流れ始める)
ロクベエ:わっ!どどどどうしたのお姉さん!
お姉さん:ふふ~ん、タイアップ主題歌のアニメは万人受けするっていうことは、つまりその曲も万人受けするってことでしょ?私ってアイドルだし、よく考えたらこの番組(まんがどうして物語)の主題歌って私の曲なのよね、ということはミリオンヒット間違い無しってことじゃない!♪地球は~スターシップブルゥ~
ロクベエ:あ~らら・・・
終
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- 2007/02/06(火) 00:09:14|
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